Rinコラム 『オリジナリティを見つけること』

『オリジナリティを見つけること』2008年1月号

オリジナリティこそが、自信の源になるのです。どんな小さな一片でもいい、そこに足をかけて立てば、揺るがない強さを感じていられるのです。

オリジナリティとは、だれもが持っているものです。それは独特な感性、感覚、ものの見方。そこに気付き、認め、伸ばしてあげること。

一風変わったところも、ダメなんじゃなくてすごいんだと気付くこと。気付かせてあげること。自信がないからむやみにこわがったり、物事をよく見たり考えたりできなくなる。自信があれば、人に聞くよりも自分の頭で考え、誰かから聞くよりも自分の目で確かめたいと思う、それは、いわば人生に対する積極性。より楽しんで生きるということへの足がかりです。

先日のシャイニングハーツパーティで、12歳の花まるの生徒が、素晴らしいハーモニカの演奏をしてくれました。まさに釘付けとはこのことで、多くの人の心をつかみ、揺さぶるような演奏でした。私は彼が6歳だったときに担当していた講師から、よく彼の話を聞いていたので、堂々と舞台に立ち、演奏に没頭する彼の姿を見て、胸を衝かれました。ああ、彼は、ここに自分の強みを見出して、生きていくのだなと。ステージ裏でお父様はこう言われました。「何か一つ、ということですから」と。

ついつい他人の前では、自分の子どもは謙遜してしまいがちですが、「誇らしく思っているんです」と堂々と褒めてあげることで、どれだけ子どもたちは自信を持ち、自ら伸びていくことでしょう。彼らをみとめ、褒め、伸ばすこと。そして、それを子どもたちが家庭でも、いつどこにいても、感じていられるように、我々もサポートしていきたい。そう強く感じた出来事でした。

最後になりましたが、当日ボランティアとして来てくださった保護者の皆さま、SHIP KIDSのみんな、お疲れ様でした。ありがとうございました。今年初めて見に来られた保護者の方が、「こんなにすばらしいものだとは!子どももはじめは行かないとかいっていたのに、はじまったら『よかった』って。もっと毎年来ればよかった、来年もきます!」と報告してくださいました。皆様、来年は12月14日です。楽しみにしていてください。

 

※シャイニングハーツパーティ…今年で五年目になる、子どもたちのためのコンサート。後援は県教委など。障害のある子も家族も、みんなで楽しむバリアフリーコンサート。走り回っても、声を出してもいいコンサートで、スタッフ・出演者ともにすべて趣旨に賛同してくれたボランティアスタッフからなる。