Rinコラム 『本気は楽しい』

『本気は楽しい』2014年1月

「本気は楽しい」
 この言葉は、花まる学習会のお兄さん塾スクールFCが掲げている理念の3本柱のひとつ「意識改革」にもあるものです(学びをほかならぬ「自分のもの」として捉え、「本気は楽しい」と思える心を養う)。
 花まるの授業でも、「楽しさ」は重要な位置づけです。ただし、「あるべき楽しさ」は時と場合によって違っているものです。
 ちょっと緊張感が必要なとき、夢中になって何かに取り組んでいるとき、「面白い、不思議だ」と、頭と心を同時に働かせているとき、仲間と団結して力を発揮しているとき…全て「本気」であり、だからこそ「本気は楽しい」のです。
 我々大人が感じる「充実感」は、実は小さな子どもでも持つ感覚です。その瞬間、自分自身と向き合っているからです。
 遊びが子どもたちの力を伸ばすのは、なぜか。それは、遊びが子どもたちにとって「楽しい」としか思えない、「本気で取り組んでいる」ものだから。花まるの授業は、だから本当の意味での「楽しさ」にこだわっているのです。(それは「やらされている」何かに従順に従うことの対極にあります)
 頑張ったのに出来なくて悔しい思いをする、一生懸命やったつもりでも報われない、結果が出ないときなんて、人生には山ほどあります。
 「本気は楽しい」と思える心を養うことは、どんなときにも自分自身から逃げずに、本当の成長や喜びが、その後にあることを知っていること。失敗や理不尽にめげない、強い心と身体を作ることと同じことでしょう。