『花まる学習会が公立小学校にはいって3か月』
2015年8・9月
佐賀県武雄市で官民一体型学校として「花まる学園」がはじまり、3か月が経つ。子どもたちの様子や先生方の協力をみれば私たち自身、確かな手ごたえを感じている。しかし、実際は児童、先生、保護者、地域住民は「花まる学園」をどう思っているのだろうか。6月上旬、「花まるタイム」「青空教室」の保護者参観を兼ねた公開授業を実施し、とにかく見てもらうことになった。
そして、この公開授業後に一年生担任が学級だよりに書いてくれた。
「花まるタイム(毎朝8時20分から35分までの15分間、「音読」「キューブキューブ/パターンメーカー」「サボテン」「あさがお」を実施)は、いかがですか?15分間に三つのこと(2年以上は四つのプログラム)をテンポよくこなしています。私自身、はじめは1年生にはむずかしいな・・・と思っていましたが、子どもたちの実態に合わせ、少しずつ取り組んでいくうちにスムーズにできるようになり、子どもたちの適応能力に感心しています!!
ほめればほめるほどやる気がUP↗、もっとよくなろうという姿を見せてくれます。
音読や暗唱はとても気持ちよく読めるようになりました!キューブキューブやパターンメーカーはパズル感覚で頭を使いながら楽しんでいます。先日行ったキューブキューブですが、最後の箱入れは片づけるのも難しいよぉー。それが今では一人でさっさとできるようになりました。子どもたちはすごい!
花まるタイムで行っている「サボテン」という教材には、計算が早くなるだけでなく「自分に勝つ」という学習目標があります。お友達と比べるのではなく、昨日の自分に、前までの自分に勝てるようがんばっています。また「待ってはダメ」という目当てもあり、次々にさっさと頭を働かせて、次に自分が何をするべきかを考えて行動する力が少しずつ身についているように感じます!!」
また、この学級だよりには保護者の声を掲載してくれた。
「初めて花まるタイムと青空教室を見ました。子どもたちの生き生きとした様子にただただ感心しました。一つ一つを理解してこなしていく姿に成長がみえていつもとは違うように見えました。家に帰っていっぱいほめてあげました」
「花まる学習会(花まるタイムの授業)、青空教室、初めて参観しましたが、子どもたちが集中して学習する姿がすばらしいと思いました。先生方は大変かと思いますが、今後ともよろしくお願いします」
花まるが公立学校に入ってどう評価されているか、この一枚の学級だよりが答えを出してくれた。
「学校の先生も大変かと思いますが」という保護者の感想も武雄市の事情をよく理解している。あえて改革をやろうとする先生への保護者の心遣いが伝わる。
西郡学習道場代表 西郡文啓