『学習道場の、偏屈で、熱い仲間たち』 2015年2月
西郡学習道場も、皆様のご支持、花まる、FCの応援を受け、ゆっくりと一歩一歩成長をしてきました。そして、5教室目になる、あざみ野教室を来年度開くことになります。もともと私の思いが強い故、私の個人名を入れ、道場と古めかしい名前にしたのも学習は自分で引き受け向き合うことが基本と考えてのことです。それを許してくれたのも私の居場所を考慮してくれた、花まるグループの温情からでもあります。私個人から出発、そこから教室が微々たるものですが増えてきたのも私に代わる人たちが現れたからです。学習道場の教室とその責任者を紹介いたします。
来年度、あざみ野教室を担当する高橋は道場ができた当初からのスタッフです。地方の大学から先輩に誘われて上京、何もわからぬまま道場配属、いきなり設立苦労をともにしてきました。人に嫌な顔を見せない見たことがない、人に優しい彼の性格はこの仕事に適任で、苦労を重ねた分、子どもたちに伝える言葉に説得力が増してきました。あざみ野教室の新規開講に奮闘してくれることを期待しています。
南浦和教室長は竹江に任せています。彼は他業種からの転職ですが理数系の出身者ですので、教室長としての教室全体の運営はもとより算数・数学、理科の指導のスペシャリストでもあります。特に、算数を毛嫌いしている娘(女子生徒)に粘り強く指導しています。中学受験で算数に手こずった娘も中学入学後、数学の成績が学年トップクラスになるほど算数・数学を克服させました。
竹江は道場に配属が決まった当初から何もいわなくてもトイレ掃除を欠かさずやっていました。よく考えてみると竹江に限らず、道場の教室長はよくトイレ掃除をします。トイレ掃除を毎日やる人は道場の教室長になれるよ、と私はリクルートしているぐらいです。もっとも高濱代表自らトイレ掃除はしますから、トイレ掃除は花まる学習会の社風のようなもの、当たり前のことでもありますが。
用賀教室長の鈴木は大手学習塾を辞めて道場にきました。クラス分けをする、これ自体、習熟度学習としていいのですが、運営の仕方次第で人格までクラス分けされる。小学生のまだ幼い世界観では十分配慮する必要があります。鈴木はここに苦心してきましたが報われず退社、花まるグループに入社後、鈴木の遣り甲斐は道場で発揮できるだろうということで道場に配属されました。鈴木の熱い気持ちは用賀教室に反映されています。用賀教室のトイレ掃除を私がやっていると用足しに来た生徒がここはいつも鈴木先生がやっているよと当たり前のように言っていました。
昨年度、道場に参加したのがお茶の水教室長の持山です。花まる、FCと働いてきた社の生え抜き的存在です。お茶の水教室は小学5、6年生の受験生限定で運営しているのも、これまで培ってきた彼の経験知が遺憾なく発揮できる人数にしているからです。悩める受験生を何とか、救ってほしい。いわば受験生の駆け込み寺です。とにかく拘ります。なぜできない、わからないを突き詰め、それを教材にします。代表との共著『子どもに教えてあげたいノートの取り方』もその一つです。社の新人研修で掃除を講義しているのも持山です。彼の黒板掃除は全面むらがありません。休みを返上して生徒指導をしていることがあります。彼には、休め、とこれだけ指示しています。
来年度から道場の運営全般をみてくれるのが田口です。FC教室長も務め、FC全般の指導的役割を担ってきましたが、道場にも参加、私が不在のときに代理をやります。彼も色んな所で教壇に立ち、海外でも教えた経験があります。できない、わからない生徒をできる、わかるようにしてあげたい、できない、わからないのはこちらの責任、と常に一貫しています。ぶれません。それでいて情に厚い、よく感極まって涙する田口を見てきました。道場にはぴったりの人材です。ちなみに、私が不在のとき田口でどうかと代表に代診したところ、風貌が似ているからわからない、いいんじゃない、とおおらかに認めてくれました。
さて、もう一教室、つくば教室です。この教室の生い立ちはちょっと他の教室と違います。花まるがつくばの地に教室を開いたときから講師を務めていた主婦の方たちが、花まるを卒業した中学生の学習を継続してみてあげたい、しかも塾でお客さんになっているような生徒が少しでも学習がわかる、できるようにしてあげたいと中学部を作れないかと高濱代表に相談、設立の趣旨からして道場の一教室になりました。中心になって活躍してくれているのが藤井教室長です。県内トップの高校に入学させる実績もさることながら、ダウン症の生徒を預かりたいと申し出があったときは私も驚きましたが、専門家に相談して受け入れ、見事、高校に入学させました。つくば教室を象徴する実績です。三人のお子様をお持ちの、まさにスーパー主婦です。彼女の熱い気持ちには私自身も反省させられます。
若い社員も増えてきました。預かった子どもの何ができないか、分からないかを考えること、そしてトイレ掃除をすること、私が彼らに言うのはこれだけ、後はそれぞれの教室長が行動で見本を示しています。まさに薫陶です。そして、私たちの一番の先生は預かった子どもたち、お預けになった保護者です。謙虚に耳を傾け、即、改善してよりより教室にする、最後の「道場もよかった」と言ってもらえることが私たちの使命です。
皆さん、一度、道場を体験してみませんか。(クラスによっては定員オーバーしているところもあります。ご承知ください)
そして、新年度も道場をよろしくお願いいたします。
西郡学習道場代表 西郡文啓