『連絡帳は、成長日記』2013年10月
“カタツムリが大好きで、何匹も腕に乗せて遊びました”
ある日のK君の連絡帳にはこんなエピソードが書かれていました。ちらっと教室に目をやると、手洗い場で何やらぐずっているのは、そのK君。
「先生そういえばこの間カタツムリ見つけたなあ」聞こえるともなしにつぶやいてわざと横を通り過ぎると、ぴたりと泣き止んだK君。「どんな大きさだった?ボクのはねえ…」
きっと何気なく書いてくださったであろう、息子の最近のブームについての情報は、私には、子どもたちを笑顔にできる、最高の魔法のネタでした。
“昨夜私が一生懸命袋を取り出そうと悪戦苦闘していると、さっと駆け寄ってきて小さな手で助けてくれました。ああこの子はよく人のことを見ているなあと感心しました”
そうそう。数ヶ月前は、「人のことばっかり助けて、自分のことは…」と仰っていたお母さんも、我が娘のいいところを褒めてあげられたようです。
連絡帳は、保護者の方にしか綴れない、子どもたちの「成長日記」です。この一週間であったこと、気づいたことを書いてくださると、教室で声かけができて嬉しいですし、何より数年後、その子の成長記録として家族の宝物になるはずです。
あるお母さんが、6年間花まるに在籍して卒業するとき、私にこう言われました。
「花まるの連絡帳は大切にしまってあります。この子が結婚式を挙げるとき、読んであげるつもりです」と。
ぜひ連絡帳を、最大限にご活用ください。講師陣は楽しみにしています。