『オンラインの授業でも、中学受験は合格する』 2023年1月
新型コロナウイルスの拡散、公立学校の一斉休校以来、道場の学習をすべてオンラインに切り替えた。2022年度の中学入試を道場の生徒はオンラインだけの学習で受験することになった。結果、従来のリアルな授業での受験実績と比較しても遜色なかった。このなかの一人が芝中学校に合格、生徒の保護者(母親)がオンラインでの受験体験を「日経DUAL xwoman」に語ってくれた。記事を届けていただいたので紹介したい。
両親とも中学受験の経験はなく、行き過ぎた中学受験には違和感を抱いていたが、子どもの特性を考えると公立中学では苦労するだろうと思い、中学受験を選んだ。花まる学習会から受験学習をする塾に切り替えたが、早々に辞めると言い出し、元の花まる学習会に戻った。新型コロナウイルスが流行しはじめた小学5年生のはじめ、学校の授業がオンラインに切り替わったときに、もう一度、受験しようと本人が言い出した。中学受験としては遅いスタートになるので何度も本人の意志を確認したそうだ。
「本人のやる気が出たいまなら受験をしてもいいのではないかと思い、周りから1年以上遅れて受験準備をすることにしたのです。 ところが、いざ始めようとしても、大手塾はもちろん、中堅塾や個人塾でさえも、5年生の9月から入塾できるところはありませんでした。これは困ったなと思い、花まる学習会に相談してみると、同じグループに「⻄郡学習道場」というオンライン塾があると教えてもらい、10月に体験授業を受け、11月に入塾することになりました」と道場に入られる経緯が語られている。また、「その頃、身⻑が急に伸びて、身体の成⻑と同時に心も成⻑しているように感じました」とも述べられている。
道場はどんな子でも受け入れている。他人と比べない、自分の学習に向き合うことがその子の能力を伸ばすという方針で運営してきた。この記事でも、「オンライン塾(道場)でも対面の集団塾と同じように1クラス20人前後の生徒が一⻫に授業を受けます。ただ、学力レベルはバラバラでした。だけど、どんな子でも受け入れてくれるのがこの塾のよいところで、個々のフォローアップがとてもしっかりしていたんです」道場の方針をご理解していただいた。
5年生の途中からの受験学習を始めたので、授業についていくのが大変になるのは想定内だったそうで、ここでもオンライン授業の利点を最大限に利用された。「親が横で子どもが授業を受ける様子を見られることです。ちょうどコロナ禍で夫も私もリモートワークになっていたので、最初は絶対に大変になるだろうから、息子が何につまずいているのかしっかり観察をして、その都度フォローアップをしていこう」オンラインでは保護者も一緒になって授業を聞くことができる。私たちの授業を信頼していただき、ご家庭と私たちが一致した指導をすることで子どもは迷うことなく受験学習を進められる。
私たちはオンラインを始めてから平日毎朝、朝道場を開いた。「毎朝6時半〜7時までオンラインで朝の学習時間があり、学習習慣が身につきました。計算や漢字の小テストが中心になりますが、MetaMoJiというアプリを使ってやるので、手の動きが止まっていないか先生がチェックできるんです。ちょっと眠そうな子には個別で別の先生がついてくれて、手厚いサポートに頭が下がりました。」と高く評価していただいた。オンラインは即、教室に入ることができる。毎日やるから習慣になる。「MetaMoJi ClassRoom」というアプリを使って、リアルタイムで生徒の書いたものを見ることができ、その場で添削できる。このアプリの導入で私たちはリアルな授業に引けを取らない質の指導ができている。
最後にこう結んでくれた。「大手塾にこだわってなかなか成績が伸びないようなら、手厚い指導をしてくれるオンライン塾を利用してみるのもいいかもしれません。オンラインのメリットは、親が横で授業を聞けるので、子どもの表情からすぐにつまずきに気づけること。受験のプロの教え方を親が学べること。そして何よりもよかったのは、通塾で時間を取られることなく、毎晩夜は家族で夕飯が食べられたことです。勉強がうまくいかないときも、温かいご飯を食べれば元気になれる。これって小学生の子どもには結構大きなことだと思うんですよね。」
オンラインでの活動がリアルな活動より道場生の学力を向上させると確信している。この記事は、私たちの確信を後押ししてくれた。
西郡学習道場代表 西郡文啓