GONOUの三本柱 【リレーションシップ】

コミュニケーション、だけでなく

コミュニケーション能力、という言葉が広く使われるようになりました。囲碁においても、二人で対局を行い、時には感想戦を行い、意見を交わしあうことがあります。GONOUでは相談をしながら問題を解く時間があるので、コミュニケーション力も伸びていくことでしょう。

今回三本柱を据えるにあたり、コミュニケーション能力ではなく「リレーションシップ」という言葉を選びました。

一般的には「人同士の結びつき」「血縁関係」「恋愛関係」といった、人と人とのかかわりを表す言葉です。ただ、もう少し広義の意味で捉えると「二つのもののかかわり」を指すようです。私はこの広義の捉え方が、囲碁にも対人関係にも重要なのではないかと思っています。

お互いの想いを見つめる目を持つ

コミュニケーション、と言うと「相手の気持ちがどうか」という話が中心を占めます。自分の行動で、相手がどう感じるか。相手の感じ方を思うと、こういう言動が良いのではないか。接した相手が気持ち良く受け取ってくれるにはどうするか、それを捉える「他者性」が、現代の壁であり、必要とされる力なのでしょう。GONOUでも身につけていってほしい考え方です。

ただ、それだけではなく「自分がどう思っているか」も正しく認識してほしいと思います。相手の想いを尊重しつつ、自分の想いにも嘘をつかないこと。そして、その二つの想いが一致しているのか、異なっているのかを見る。どう異なっているのか、そこからお互いにどうしていくのが良いのかを考えていく。そこまで含めて、人とのかかわり方を考えられる人になってほしい。それが「リレーションシップ」のという言葉にした理由の一つです。

「相手と自分の2点の関係」を見て、そこから考える。その客観性を身につけてほしいと考えています。

囲碁における「2点の関係性」

また「2点の関係」で言えば、まさに囲碁の「石の連絡」の視点と重なります。ケイマはつながっているのか、二間ビラキはつながっているのか、遠くにあるこの石がシチョウアタリになっているか。その一子だけを見るのではなく、他の石との関係性を考えたうえで着手を決定する。それが思考力の深さになっていくと考えています。

他にも、相手と自分をつなぎ留め、心を整える「礼儀」を大切にする、正負に揺れ動く自分の「感情バランス」をコントロールする、ということも、リレーションシップに込めました。2点を意識する、バランスをとる、どちらも大切にする。 最適解は、人間よりAIが圧倒的に精度高く見つけられるようになりました。しかし、人には心があります。その心はいつでも最適解を良しとするわけではありません。自分の心、相手の心、その2点の関係性を見つめられる人になってほしい。そう願いをこめました。


GONOU 体験授業受付中!

詳細は体験授業のお知らせ一覧をご確認ください