お知らせ

2020年4月3日
花まる学習会代表　高濱正伸

【重要】花まる学習会　新年度の授業方針について

　平素より大変お世話になっております。
　新型コロナウイルスによる混乱が続いています。3月初めの専門家会議の求め、すなわち「ピークの高さと感染速度を低減することで、医療崩壊を回避する」という目的は、よく理解できましたし、花まるも2週間ほど休講に協力しました。その後再開しましたが、上に述べたように予断を許さない状況に直面しています。このような状況の中で、議論を重ね、新学期をどう迎えるべきかの方針が決まりましたので、ここでお伝えします。
　大方針は、『最悪の状況に対応できる準備を完了しておく』ということです。
　フランスの半年休校ではないですが、数か月またはそれ以上のロックダウンなども可能性としてあり得ます。花まるグループは、3月初めから入念な準備をしてきました。仮にそうなっても、全てをオンラインで完結できるようにします。

　保護者の悩みは何だろうと調査したところ、家にこもりきりでゲームやYouTube漬けであることや、学習習慣の崩壊および学力の低下などが浮かび上がりました。
　そこで、当面「まいにち花まる」として、毎朝（または毎夕）10〜15分程度のZoom授業で、交流も含めて計算や書写など「学習のペースメーカー」の役割を果たす形で進めることが、最も役に立つだろうと考えました。

① 4月8日～12日の5日間は、送り手の私たちも、受け手の家庭の側も、このシステムに慣れる期間として位置付けます（詳細は別途4月8日に一斉メールでお送りします）。そもそもつなぎ方がわからないなど様々な段階で習得までの壁があることと想定してのことです。教室長と保護者の皆さまとで密に連絡を取りながら、このシステムを使いこなせるようがんばりましょう。

② 4月13日〜5月3日の3週間は、「まいにち花まる」で、4月分の通常授業と同じ内容を修得できるようにします。

③ 新年度の教材は、4月13日からの「まいにち花まる」で始めますので、まだ使わずに少しだけお待ちください。それまでは、小学生は復習用サボテンを、年中・年長は「おうちもんだいしゅう」を、会員マイページからダウンロード（4月7日から可能）して取り組みましょう。

　もちろんベストはみんな集まっての授業ですから、5月以降、社会情勢が落ち着けば、地域別に平常授業に戻します。厳しい地域は、毎日10~15分の「まいにち花まる」または「週1回のオンライン花まる」での授業実現を考えています。
　このような中での子育ても仕事も本当に大変だと思います。しかし、革新された技術を使いこなすチャンスでもあると前向きにとらえましょう。12月号の花まるだより巻頭文で書きましたが、苦労をともにすることは絆を深めます。助け合って、難局をいっしょに乗り越えましょう。「最悪の状況に備える」という私の方針に、ついて来てください。どうぞよろしくお願いいたします。