お知らせ
2018年7月9日(月)
【花まるだより8・9月号】特集|夏休み 親子で楽しめる本の紹介 ≪ 平沼 純 ≫
夏休み、お子さまと一緒に読書を楽しんでみませんか?
ここでご紹介しているのは子ども向けの本ですが、大人が読んでも楽しんでいただけるものばかりです。
子どもと同じ本を読んで、互いに意見を伝えあうとき、子ども目線の意見に驚かされることもあるでしょう。
それも素敵な発見です。
子どもにとっては、おうちの方との親密な時間が、成長するうえでの財産になります。
ひざの上に乗せて、肩を並べて、お子さまとの読書をぜひお楽しみください。
ぜひ夏のお気に入りの1冊を見つけてくださいね。
平沼 純(ひらぬま じゅん) 花まるグループの進学塾部門、スクールFCで国語、公立一貫コース、合科(総合的な学習の時間)を担当。多数の受験生を合格へ導くとともに、豊かな物語世界の楽しさ、奥深さを味わえる授業を展開している。2015 年度からは、欧米の「リーディング・ワークショップ」、「ライティング・ワークショップ」の手法を取り入れた国語授業をスタート、好評を博している。書籍や雑誌記事の執筆に加え、講演活動も積極的に行い、本を読む大切さを訴え続けている。
★ 未就学~低学年向け
『きつねのホイティ』 シビル・ウェッタシンハ作/松岡享子訳 (福音館書店) きつねのホイティは、ごちそうが食べたい一心で人間に変装し、村へやってきました。だまされたふりをしてごちそうを出してあげた 3 人の気のいいおかみさんでしたが、ホイティに馬鹿にされ、3 度目には愉快な仕返しをすることに……。大らかな雰囲気が漂う、スリランカの絵本。同じ作者による『かさどろぼう』、『ねこのくにのおきゃくさま』もおすすめです。 『ウエズレーの国』 ポール・フライシュマン作/ケビン・ホークス絵/千葉茂樹訳 (あすなろ書房) 町で仲間外れにされていた少年ウェズレーは、夏休みの自由研究で庭に「自分だけの文明」を作ろうとします。自分で作物を育て、家や服も作り、文字や数の数え方も考えてしまう……。人の持つ無限の可能性が感じられる一冊です。 【WEB限定!】 『みどりの船』 クェンティン・ブレイク作/千葉茂樹訳 (あかね書房) おばあちゃんの家で過ごす、ちょっと退屈な夏休み。ぼくとお姉ちゃんは、偶然潜りこんだお屋敷の庭で、緑色の「船」を見つけます。想像することの素晴らしさを感じた子どもたちの、忘れられないひと夏の思い出を描いた感動作。夏のむっとするような草いきれ、鮮やかな緑など、情景がいつまでも印象に残ります。★ 中学年向け
『盆まねき』 富安陽子作/高橋和枝絵 (偕成社) 主人公なっちゃんは、8 月のお盆に田舎のおじいちゃん、おばあちゃんを訪れ、数々の不思議な体験します。日本の古き良き夏の情景を背景に、平和への祈りが静かに描かれる、珠玉の短編集です。後書きで描かれる、戦時中に特攻隊で亡くなった著者の親類の話を知った後に、もう一度はじめから読み返したくなるはず。 『魔女に会った』 角野栄子文・写真/みやこうせい写真 (福音館書店) 今年 2018 年 4 月に国際アンデルセン賞を受賞した作者(代表作:『魔女の宅急便』)による、世界の魔女をめぐる旅行記。ドイツやベルギーで今も行われる魔女祭り、火あぶりの刑を再現した猫祭り……。終盤では、作者自身が夏にルーマニアに住む「現代の魔女」を訪れたエピソードが描かれます。写真がふんだんに使われていて、作者とともに旅をした気分になれます。 【WEB限定!】 『ぼくにきづいたひ』(杉山亮作 片山健絵 理論社) 夏の日曜日の朝、お父さんたちの趣味の寺社めぐりに付き合うことになったぼくは、あるお寺のお堂でひとりぼんやりとします。そして、ふと目の前の風景を前にも見たことがあるような気がして、「ぼくはどこからきたんだろう?」と考え始めます―。きっと誰もが体験する、「自分という存在」に気づく瞬間の不思議な感覚を、抑制のきいた言葉とイラストで表して鮮烈な印象を与えます。★ 高学年向け
『帰命寺横丁の夏』 柏葉幸子作/佐竹美保絵 (講談社) 5年生のカズが帰命寺(きみょうじ)横丁で見た、幽霊の少女。その少女・あかりは翌朝カズの学校へとやってきました。不思議なことに、クラスの皆や家族はあかりを「前からいた子」としてごく普通に受け入れています。カズは帰命寺の秘密を探り始めますが……。謎が謎を呼ぶストーリー展開に、怪談やファンタジーの要素も織り込んだ傑作です。作者は、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の元になった『霧のむこうのふしぎな町』も書きました。 『夜の神話』 たつみや章著/かなり泰三絵 (講談社) 6 年生のマサミチは、引っ越しで母方のおばあちゃんの住む田舎に引っ越すことに。そこで出会った神々たちとの出会いを通して自然と触れ合っていくマサミチでしたが、パパの勤める原子力発電所がメルトダウンを起こし、とんでもない事態に……。3.11 での原発事故を思わせるシーンも登場する異色のファンタジー。命、人としての生き方、自然などさまざまなテーマが描かれていて、これからの日本でどう生きていけばいいか、考えるきっかけが得られます。 【WEB限定!】 『ふたりのイーダ』(松谷みよ子著 司修絵 講談社) 直樹とゆう子の兄妹は、暑い夏の日にお母さんの故郷である城下町へ。そこで見つけた古い洋館で、「イーダ」という女の子を探して夜に歩き回る不思議な椅子と出会います。椅子の正体は? その洋館では何があったのか? 幻想的な雰囲気の中謎解きが進んでいき、徐々に戦争における原爆の悲劇の記憶が明かされていく、異色の戦争文学。同じ作者による『屋根裏部屋の秘密』などもおすすめ。【こちらもおすすめ!】 ★ 大人も学ぼう! 大人のための読書講座 <9月>昔話はなにを語ってきたか? ー「むかしむかし…」で始まる豊かな世界 ー
■開催日程・会場 *9月12日(水) 10:30~12:00(開場10:00) @スクールFC 北浦和校 *9月13日(木) 10:30~12:00(開場10:00) @スクールFC 用賀校 ■申込方法 以下の項目を添えて、平沼(j-hiranuma@hanamarugroup.jp)までメールをお送りください。 ①ご希望の日程・会場 ②お子さまのお名前 ③お通いの教室・曜日 ※花まる学習会の会員でない方もお申し込みいただけます。 ■お問い合わせ 03-5491-0210(スクールFC 用賀校) ■次回予告 <10月> 「むこう側」と「こちら側」 ーリアリズムの物語が描くもの ー *10月17日(水) @スクールFC 北浦和校 *10月18日(木) @スクールFC 用賀校平沼 純(ひらぬま じゅん) 花まるグループの進学塾部門、スクールFCで国語、公立一貫コース、合科(総合的な学習の時間)を担当。多数の受験生を合格へ導くとともに、豊かな物語世界の楽しさ、奥深さを味わえる授業を展開している。2015 年度からは、欧米の「リーディング・ワークショップ」、「ライティング・ワークショップ」の手法を取り入れた国語授業をスタート、好評を博している。書籍や雑誌記事の執筆に加え、講演活動も積極的に行い、本を読む大切さを訴え続けている。
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