□公教育の目指すもの
学習塾というフィールドで実行し、効果があった方法論(生徒の引きつけ方、思考力の育成、やる気の引き出し方、学習法指導、保護者対応etc.)を、公教育で活かしてほしいと考え、公立小学校への支援を続けています。
2006年に長野県青木村立青木小学校でスタートした「考える力を伸ばす授業(毎月:全学年対象)」は、 2011年度からは長野県北相木村立北相木小学校、2012年度からは長野県南牧村立南牧北小学校へ広がりました。北相木小学校では、花まる側からのノウハウ提供だけでなく、先生方や村の熱烈な協力姿勢で「学校の先生による花まるの授業の実施」「野外活動施設『花まるの森』の設置」など、他のどこにも無い「官民一体」の成果として、発展し続けています。
さらに2015年度より、佐賀県武雄市と提携して「官民一体型学校」事業をスタートさせました。初年度は2校でスタート、2016年度は新たに3校、さらに2017年度には1校が加わり、実施3年目で市内11校中6校が「官民一体型学校」となりました。
これからは「官民一体」の時代です。そして、官民の民とは第一に「地域の方々」だと私は考えています。旧来の枠を超えて、子どもたちのためになるなら、色々な人々(地域住民も塾も企業も)が学校運営に協力する。その中で花まる学習会の役割は、これまで現場で蓄積してきた具体策を事例・実績として提案し、学校・地域と一緒になって、その学校・町独自の教育環境を創り上げていくことだと思っています。
今後も花まる学習会、スクールFCのノウハウ(花まるメソッド)を少しずつでも、社会に還元できるよう、努力してまいります。
花まる学習会 高濱正伸